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施術後、日常生活が普段通りに送れるまでの時間を「ダウンタイム」と呼びます。
「痛み」「腫れ」「内出血」「抜糸」などの状態が改善、症状が回復されるまでの期間を「ダウンタイムが短い、長い」と形容します。
痛みや腫れがあると、仕事や家事にどうしても影響を与えてしまうので「なるべくダウンタイムが短くて済む豊胸手術を選びたい」という人も多いです。
美容外科クリニックで行なわれる豊胸手術には、大きく分けて「豊胸バッグ挿入」「脂肪注入法」「ヒアルロン酸注入法」の3種類があり、それぞれダウンタイムの程度が異なります。
豊胸手術法によるダウンタイムの違い
- 豊胸バッグ挿入法
- 脂肪注入法
- ヒアルロン酸注入法
豊胸バッグ挿入法
シリコンバッグや生理食塩水などでできた豊胸バッグをバストに挿入する豊胸術です。
全身麻酔とメスを使う施術が多く用いられており、豊胸術の中では最もダウンタイムが長く、強い痛みや腫れが続きます。
「数日はベッドから起き上がれなかった」という人も少なくないので、豊胸バッグ挿入を考えている人は、数日間安静できる環境を整えた方が良いです。
豊胸バッグ挿入には大胸筋下法、乳腺下法、大胸筋膜下法の3通りの方法がありますが、ダウンタイムの長さはほとんど変わりません。ただし大胸筋膜下法の場合、1週間近く長引く可能性もあります。
約1ヶ月経過すれば、日常生活に支障が出ない程度に回復していると思います。
【痛み】
強い筋肉痛のような痛みが1ヶ月ほど続きます。
時間の経過とともに緩和していきますが、重い物を持ったり腕を上げたりなどの刺激を与えると痛みは強くなりがちです。
【腫れ】
約1~2週間、切開したワキ部分や豊胸バッグを入れた胸全体に腫れが起こります。
【内出血】
施術中に細い血管が傷付くことで、内出血が起こります。
メスで切開したワキ部分と胸全体が紫色がかりますが、2~3週間で色味が落ち着いてきます。
【抜糸】
術後1週間を経過したら、クリニックで診察を受けて抜糸をします。
脂肪注入法
自分の脂肪をバストに注入する脂肪注入法豊胸です。
バストアップと気になる部分の痩身が一度に行なえます。
脂肪吸引部と脂肪注入部の2ヶ所が傷跡になり、ヒアルロン酸注入法よりもダウンタイムが長いですが「柔らかくて自然なバストを作りたい」という人に人気が高い方法です。
また太い針による吸引・注入なので、メスで切開する豊胸バッグ挿入法よりもダウンタイムは短く、痛みや腫れも少ないので数日～数週間で日常生活が送れるようになります。
【痛み】
痛みのピークは術後～1週間。
豊胸バッグ挿入法と比較して軽度の痛みです。
【腫れ】
約1~2週間、脂肪吸引部と脂肪注入部を中心に腫れます。
【内出血】
脂肪吸引部と脂肪注入部に一致した内出血は、2～3週間程度あります。
傷跡の赤みは3ヶ月～半年をかけて徐々に消えていきます。
内出血が気になる人は脂肪を吸引する部分をお腹や背中、お尻など、服で隠れる所にした方が良いです。
【抜糸】
1週間後、診察を受けてから抜糸します。
ヒアルロン酸注入法
圧迫や固定、術後のマッサージも必要なく、最も手軽でダウンタイムが短い豊胸手術法です。
施術当日はワイヤー入りブラジャーの着用や入浴はできませんが、翌日からは通常通りの生活が送れます。
痛みや腫れ、内出血が無い訳ではありませんが、日常生活が送れない程ひどくはなりません。
【痛み】
他の豊胸術と比較して、痛みは少ないです。
個人差はありますが、日常生活に支障が出るほど強い痛みが出ることは少なく、痛みの程度も2~3日後に収まっていきます。
【赤みや腫れ】
注射跡に一致する赤みや腫れは出ますが、約2～3日で改善します。
【抜糸】
ヒアルロン酸をバストに注入するだけなので、傷口を糸で縫う必要はありません。
注射跡は1~2週間で目立たなくなります。
元々注射跡は小さく、ほとんど気にならない部位（ブラジャーのワイヤーがあるライン）に1～2ヶ所あるだけなので、日常生活で悪目立ちしません。
最後に
ダウンタイムの長さは豊胸術の種類だけでなく、個人差による所も大きいです。
「日常生活に支障はない」とは言っても、術後1ヶ月くらいは違和感を覚えたり、強い刺激を与えると痛みが増したりすることは多々あります。
術後の生活がデスクワーク中心や簡単な家事をする程度であれば良いのですが、重い荷物を持ったり、激しい運動を伴うようであれば、脂肪注入法や豊胸バッグ挿入法による豊胸は身体へのダメージが大きいので避けた方が安全です。
身体への負担を考えると、豊胸手術を受けた後の数日間～1週間は休める環境を整えておくようにしましょう。
