※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ニューヨークの美容整形外科医、ノーマン・ロウ医師が開発した「生理食塩水を胸に注射してバストアップを図る豊胸術」。
日本では限られた一部の美容整形外科でしか受けられませんが「他の手術よりもリスクが低く、格安で豊胸体験ができる」として、欧米を中心に話題を集めている豊胸術です。
施術方法はヒアルロン酸注入法と同様で、乳房部分に生理食塩水を注射して、胸を大きく膨らませます。
持続効果は1日と非常に短いのですが「本格的な豊胸を受ける前に、バストサイズが1~2カップアップした状態を体験したい」というお試し豊胸として人気を集めています。
上記のYoutube動画は、ドイツのラジオDJ2人が「女性の気持ちを追体験しよう」という企画を行なった時の映像です。
生理食塩水700mlを注入(量の関係なのか、注射器ではなくチューブを使っています)して、Cカップのおっぱいを作っています。
生理食塩水を注射する豊胸術の特徴
- 持続効果は24時間
- サイズは1~2カップ程度
- 費用は従来の1/10
- 考えられるリスク
持続効果は24時間
生理食塩水とは、体液と浸透圧がほぼ等しい塩化ナトリウムの水溶液(食塩水)のこと。
主に水分が欠乏した時の点滴、輸血や注射用の薬剤の溶媒、洗浄液などに使われています。
ヒアルロン酸や脂肪と比較して、体内に吸収されやすいので、注射後は24時間で元のバストサイズに戻ってしまいます。
どれくらいの持続効果が期待できるのかは、その人の体質や注入した量によって異なりますが「約1日」がタイムリミットと考えて良いです。
その為「大きな胸を長期間保ちたい」という人には、全く向いていません。
ちなみに先程のドイツ人男性2人の場合、注射後約24時間後に胸の膨らみが減り始めて、48時間後には元の身体に戻りました。「700ml」という非常に大容量を注入した分、完全に元のバストサイズに戻るまで時間がかかったようです。
サイズは1~2カップ程度
生理食塩水を注入すればするほど、バストサイズは大きくなります。
海外では「胸は大きければ大きいほど良い」として巨乳化傾向が強いですが、日本の場合、そんなに無茶な豊胸は行ないません。
大きくできるバストカップサイズの目安は1~2カップ程度。
「ヒアルロン酸注入法と同じくらい。脂肪注入法や豊胸バッグ挿入法よりも多少小さめ」という所でしょうか。
ヒアルロン酸注入法と同様に、希望の部分を大きくできるので「谷間を作ってセクシーさを出したい」「胸の開いたドレスを着るので、デコルテ部分にハリが欲しい」などの要望にも応えてくれます。
費用は従来の1/10
生理食塩水は原価が安いので、その分費用も激安です。
日本のある美容整形クリニックだと「1回30,000円」。
従来の豊胸術の費用を考えると料金は1/10まで安くなります。
ちなみに、アメリカの美容整形クリニックでの相場は1回2,500ドル(日本円で約30万円)。原価を考えると割高ですが「料金を200ドルや300ドルにすると、同じ人が何度もプチ豊胸を受けるようになる」という理由から、料金を高く設定しています。
考えられるリスク
- アザ
- 炎症、感染症
- 皮膚下の血だまり
- 乳腺や脂肪細胞へのダメージ
- 皮膚が伸び切る
生理食塩水の注入による特有のリスクとしては「注入量が多すぎると、皮膚が伸び切る心配がある」こと。
利用が向いているのは?
「豊胸手術を受けた時、どの程度の大きさになるか体感したい」
「本格的な施術に踏み切れないので、お試し感覚でやってみたい」
「イベントで胸を強調する服を着る機会があるので、1日だけ胸を大きく見せたい」
……など「豊胸のお試し」的な利用に、生理食塩水注入法が向いています。
実際にニューヨークにある美容整形クリニックでは、生理食塩水による豊胸を行なった人の約8割が最終的に本格的な豊胸手術を受けています。
日本だと生理食塩水による豊胸は一般的ではなく、美容整形目的で受けられるクリニックは非常に少ないです。
どちらかと言うと、主に乳房再建術を受ける際に利用されています。
乳がんで乳房を切除後、胸にエキスパンダーを挿入して生理食塩水を注入。徐々に皮膚を引き伸ばすことで、豊胸バッグを覆うだけの皮膚を作ります。
詳しくは:失った胸の膨らみを取り戻す、保険適応される豊胸手術「乳房再建手術」とは?
一口で「生理食塩水を胸に注入する」と言っても、用途も方法も全く異なります。
生理食塩水注入法豊胸は、一部海外の美容整形クリニックで利用が開始した段階なので、日本で一般的に利用できるのは、まだまだ先の話になりそうです。
それでも従来の豊胸手術と比較して値段が安くてリスクが少ないので「胸は大きくしたいけど、後悔はしたくない……」という女性たちの心強い味方になってくれると思います。