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豊胸手術は基本的に美容整形目的にあたり、健康保険は適用されません。
ただし唯一保険が適用されるのが「乳房再建手術」です。
乳房再建手術とは乳がん手術で失われたバストの形を元に戻す為の手術のこと。
乳がん手術と同時に行なう一次再建と、乳がん手術後に時間をおいてから行なう二次再建の2種類があります。
保険適用される乳房再建手術
保険適用される乳房再建手術は、以下の3通りの方法があります。
- 背中や腹の筋肉、皮膚、脂肪を移植する
- 腹部の皮膚と脂肪細胞を移植する
- 人工乳房(シリコンインプラント)を挿入する
背中や腹の筋肉、皮膚、脂肪を移植する
筋肉と皮膚、脂肪に血管をつけた状態の組織を、胸に移植して乳房を再建する方法です。
乳がんの手術で広範囲の皮膚や筋肉を切除した人向きで、バストの大きさやインプラント挿入の有無などにあわせて、腹直筋皮弁法と後背筋皮弁法を使い分けます。
腹部の皮膚と脂肪細胞を移植する
筋肉を使わず、お腹などの脂肪組織を血管ごと胸に移植する方法です。
身体への影響が少なく、脂肪を使うので、バストが垂れ下がり気味でも自然な仕上がりになります。
人工乳房(シリコンインプラント)を挿入する
ティッシュエキスパンダー(組織拡張器)を使用して、バスト部分の皮膚と筋肉を充分に伸ばした後、豊胸バッグを挿入します。
また乳がん手術と同時に乳房再建手術を行なったり、ティッシュエキスパンダーを使わずに豊胸バッグを挿入したりする場合もあります。
健康保険が適用される豊胸バッグは、ラウンド型シリコンインプラント2種類とアナトミカル型シリコンインプラントです。
生理食塩水など、シリコン以外の内容物は保険の適応外で、美容外科で使われる豊胸バッグよりも使える種類はまだまだ少ないです。
最後に
自分の身体の組織を使う筋皮弁法の入院・施術費用は、保険適用の3割負担で300,000円~600,000円ほど。人工乳房を挿入する乳房再建手術の場合は、300,000円~500,000円ほど。
どちらも高額医療費の払い戻し制度を申請すれば、実質的に80,000~100,000円ほどに収まります。
保険適用となる人工乳房を挿入するタイプの乳房再建手術が受けられるのは、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会が認定した医療機関だけに限定されています。
主に総合病院、大学病院、がんセンター、乳腺クリニックなど、形成外科や乳腺外科です。
参照:乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師及び実施医師一覧
それぞれの乳房再建手術にはメリット、デメリットがあるので、自分にあった方法を選ぶことが大切です。