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将来的に妊娠を考えている人にとって「豊胸手術は授乳時に影響はないの?」というのは、確認したいことの一つですね。
最近の育児は「母乳育児」が推奨されている為、やはり「豊胸手術が授乳に悪影響を及ぼす」となれば、施術を受けることを躊躇してしまいます。
基本的にどの豊胸手術を選んでも授乳や母乳への悪影響はありません。
ただし「影響が出やすいのでは?」と考えられるのは、豊胸バッグを胸に挿入してサイズアップを図るバッグプロテーゼ挿入法による豊胸を行なった場合です。
この記事の目次
豊胸手術が授乳に与える影響
「なぜ豊胸バッグだと、授乳時に影響を与える可能性があるのか?」に入る前に、母乳の作られ方を説明したいと思います。
妊娠をすると「プロラクチン」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という女性ホルモンの分泌量が増えます。
どちらも出産に向けての体作りを行なうのに欠かせないホルモンです。
プロラクチンは、乳腺の発達や母乳を生成を促進したり、妊娠の維持を行なったりする作用があります。
プロゲステロンは女性の体(特に子宮)を、妊娠する環境に整えます。
妊娠時は乳腺を発達や妊娠の維持、母乳の出を抑制する役割を果たします。
出産後はプロゲステロンの分泌量が減り、代わりに母乳の出を促す「オキシトシン」の分泌量が増えます。
母乳は乳腺で作られて、乳管を通り、赤ちゃんの口へと運ばれます。
豊胸手術により「分泌量が減るなど、女性ホルモンの分泌に悪影響が出る」という訳ではありません。
「手術中や術後に、乳腺や乳管が傷付いたことで、母乳育児ができなくなる可能性がある」というのが、今回の話の重要な部分になります。
乳腺下豊胸は乳腺や乳管が傷付く恐れあり
(豊胸バッグを入れる位置(大胸筋下、筋膜下、乳腺下)で何が変わる?)
バッグプロテーゼ挿入法で、バストに豊胸バッグを入れる位置は「大胸筋下」「(大胸)筋膜下」「乳腺下」の3通りあります。
その中で「授乳(母乳)に影響を与えやすい」と考えられるのが乳腺下に入れた場合です。
乳腺下は豊胸バッグが乳腺と大胸筋の間に挿入されます。
他の位置だと筋膜や大胸筋の部分なので、乳腺に触れることは少ないのですが、乳腺下はどうしても乳腺や乳管が傷付く恐れがあります。
乳腺や乳管が傷付いていると、授乳によって炎症を起こす可能性が高くなります。
産科の医師に聞いたところ、その女性は豊胸手術をしたため、乳腺を傷つけているので母乳をあげると炎症を起こす可能性が高く、母乳はダメとのことでした。
上記の女性が豊胸バッグ挿入(乳腺下)による豊胸を行なったのかは、定かではありませんが「乳腺が傷付いたことで、授乳ができなかった」のは事実です。
乳腺下は「触感が柔らかい」「谷間ができやすい」「身体の負担が他よりも少ない」などのメリットがありますが、将来的に妊娠や母乳育児を考えている人は、避けた方が良いかもしれません。
乳腺炎・豊胸バッグの破損
妊娠2ヶ月頃からホルモンの影響で乳腺が発達。
個人差もありますが、バストサイズが1~2カップほど上がります。
「トップバストに高さが出てくる」ではなく「バストの下半分からワキ部分が増量する=横乳が育って、バスト全体の容量が増える」というイメージです。
乳腺が発達すればするほど「乳腺炎」や「豊胸バッグの破損」リスクが高まります。
【乳腺炎】
乳腺炎になる原因には「胸が圧迫されることで、乳腺に負荷がかかる」があります。
例えば「自分の胸に合わないきついブラジャーをしていた」「タイトな服を着ていた」「うつ伏せで寝ていた」など。
乳腺が妊娠前よりも大きく発達すれば、当然豊胸バッグに触る可能性もでてきます。
特に元々挿入した豊胸バッグが大き過ぎて、バストに余裕が無いと「圧迫されて、かなり辛い」という人もいます。
ただし豊胸手術を受けていても「乳腺炎にならなかった」という人も多く、乳腺炎になる可能性もケースバイケースなことは知っておいて下さい。
【豊胸バッグの破損】
乳腺の発達で豊胸バッグが圧迫された結果、破損する場合があります。
飛行機に乗ったり、スキューバダイビングをしたりなど、豊胸バッグが圧迫されやすい状況下でも破損する心配はほとんど無いのですが、
現在一般的に使用されている豊胸バッグの中身は、人体に無害な成分が使われているので、万が一、豊胸バッグが破損しても影響は少ないです。
ただし何らかの理由で、炎症が起きたり、ハレや痛みが出たりする可能性も否定できません。炎症やハレ、痛みが出てしまうと、授乳にも大きな影響が出てしまいます。
また「破損が分かっても、妊娠~授乳の期間は抜去手術が難しい」というデメリットもあります。
不安ならば「別の施術法」「抜去」という方法も
「豊胸バッグが授乳や母乳に与える影響は少ない」とは言っても「やっぱり心配だから」と抜去を望む人は少なくないです。
乳腺炎や豊胸バッグの破損など、起こるリスクとしてはかなり低いと思いますが「絶対に自分自身に起こらない」とは言い切れません。
特に始めて妊娠や出産を経験する女性は、できるだけ不安事は解消したいものです。
「将来、結婚や妊娠はしない」と思っていても、何年、十数年後に、その機会が訪れないとも限りません。
少しでも バッグプロテーゼ挿入法ではなく、ヒアルロン酸注入法や脂肪注入法など、授乳や母乳育児に影響が出にくい施術法を選ぶことをおすすめします。
抜去するのは「妊活前」
現在、豊胸バッグによる豊胸手術を受けた人で、将来的に抜去を考えている人は、妊娠前に行なうことをおすすめします。
「身体に大きな負荷がかかる」「麻酔を利用する」「内服薬の服用をする」などの理由から、やはり妊娠中に行なうのはリスクが高いです。
豊胸バッグの抜去と同時に、ヒアルロン酸や脂肪注入も可能なので「胸のボリュームを減らしたくない」「胸が小さくなったことを周りにバレたくない」という人は、主治医に相談してみて下さい。