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触り心地の変化や炎症の症状が出たら要診断!豊胸バッグが破損する理由とは

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豊胸バッグが破損する理由は?

脂肪やヒアルロン酸を注入する豊胸術とは異なり、豊胸バッグを胸に入れることでバストアップを図るバッグプロテーゼ挿入法は、豊胸バッグの「破損」や「破裂」に関して不安に思う人も少なくありません。

豊胸バッグが破損すると「片方だけが異様に柔らかくなった」という触り心地の変化や、腫れや熱を帯びた感じ、肌が赤くなるなどの炎症の症状が現れます。

外見上も多少変わってくるので、どうしても「豊胸バレ」が起こりやすくなってしまいます。

実際に豊胸バッグの破損で再手術を望む人は大勢いますが、では何が原因で破損や破裂が起こるのでしょうか?

豊胸バッグが破損する4つの理由

  • 豊胸バッグの老朽化
  • 打撲による外傷
  • 機械的な圧迫
  • カプセル拘縮による圧迫

豊胸バッグの老朽化

品質改良によって年々豊胸バッグの耐久性は高まっていますが、老朽化(経年劣化)による破損や変形はどうしても避けられません。

「今まで特に問題が無かったのに、いきなり破損が起きた」というケースは珍しくありません。

その為、「豊胸バッグの効果は半永久的だから1回施術さえ受ければ、今後一切何もしなくてOK」という訳ではなく、定期的な入れ替えが必要になってきます。

種類によっても異なりますが、豊胸バッグの寿命は10~15年が目安

それ以上の年数が経つと、破損や変形の可能性が高くなったり、加齢による胸の下垂が起きたりしているので、入れ替えを行なうちょうど良いタイミングとも言えますね。

関連記事:半永久って本当?豊胸バッグが寿命きたら、入れ替えや抜去は必要になる?

打撲による外傷

交通事故や打撲などで強い衝撃を受けると、豊胸バッグが圧迫されて破損する場合があります。

ちなみに、中国では数年前に、豊胸手術によりGカップになった女性がうつ伏せ寝の状態で4時間ほどスマホのゲームをしていた所、胸に激痛を感じて病院へ行った所、シリコンバッグが破裂していたことが分かった……という事故が起きています。

これは品質の悪い豊胸バッグを使用したことで、上からの圧力に耐え切れず起こった事故で、日本でうつ伏せ寝によって豊胸バッグが破裂したという事例はほとんどありません。

ただし「うつ伏せ寝になると、圧迫感がある。痛みを感じる」ことはあるので、破損はしないまでも、今までに無いような違和感を感じることはイメージしておいた方が良いでしょう。

機械的な圧迫

代表的なのは、乳がん検診時に受けるマンモグラフィー(乳房X線検査)

マンモグラフィーの受け方を簡単に説明すると、以下の4つの行程を行ないます。

1.装置の正面に経つ
2.撮影台に乳房を載せる
3.乳房をできるだけ平らに伸ばす
4.圧迫板で圧迫した状態で撮影

2枚のプラスチック状の板で乳房全体を挟み、圧迫して、薄く平らにするのは「鮮明な画像を撮影して乳房の状態を確認しやすくする」と「受診者のX線被爆量を減らす」という目的があります。

圧迫板にかかる平均圧力は10~12kg。圧迫時の乳房の厚さは平均3.7cm。
……を考えると、豊胸バッグが胸に入っていると、機械による圧迫で破損や破裂が起こることは充分にあり得る話です。

また豊胸バッグ有りな状態だと、乳房圧迫に限度があるので、乳がん検診に必要な情報が得られにくいという理由もあります。

実際に「豊胸バッグによる豊胸手術を受けている人は、破損の危険性がある為、マンモグラフィは受けられません」という医療機関もあります。

ちなみにマンモグラフィには「上下から」または「斜めから」挟む2パターンがありますが、どちらも乳房全体を圧迫することに変わりありません。

乳がん検診には「超音波検査」もあるので、マンモグラフィが受けられなくても、乳がんの早期発見は行なえるので安心して下さい。

参照:Q)マンモグラフィー検査は痛い? | 癌治療|名医に聞くQ&A

カプセル拘縮による圧迫

豊胸バッグを挿入後、数週間から1ヶ月ほど経つと、豊胸バッグの周囲に被膜(カプセル)が形成されます。

これは「カプセル拘縮」と呼ばれる症状で、体内に入ってきた異物に対する正常な防御反応の為、被膜が薄くて良質なものであれば、カプセル拘縮が起きても特に問題はありません。

ただし被膜が必要以上に豊胸バッグを厚く固く覆ってしまうと、圧迫に耐え切れず、破損する可能性が出てきます。

破損・破裂が起こりやすい豊胸バッグの種類は?

現在の豊胸バッグの中身は「シリコン」が主流。次いで「生理食塩水」です。

10年以上前は「ハイドロジェル」も多く利用されていましたが、現在は安全性の理由から、ほとんど見られません。

シリコン

寿命は約30年。
※ただし加齢や安全の観点から10~15年での入れ替えが推奨。

生理食塩水やハイドロジェルタイプよりも被膜が強いので、破損が起こりにくい。

破損しても漏れ出にくく、見た目の変化が少ないが、破損した状態で長期的に放置していると体液と混じって液状化したり、炎症が起こったりする可能性がある。

生理食塩水

寿命は10~15年。
内容物を包み込む被膜が弱いので予定年数よりも早く破損が起こる可能性がある。

破損すると急激に胸がしぼむ為、変化が分かりやすい。
人の体液と同じ浸透圧の「生理食塩水」を使っている為、破損しても安全性が高い。

ハイドロジェル

内容物を包み込む被膜が弱い為、10年以下で破損が起こる可能性がある。

破損により不自然にバストが膨れ上がったり、周囲に炎症を起こしたりする場合も。

関連記事:触り心地や安全性に違いあり!豊胸バッグ(人工乳腺)の種類と特徴は?

治療方法

豊胸バッグが破損した場合、治療方法としてはバッグ除去しかありません。

体内にとっての「異物」が自然に吸収されることは無い為、再手術という方法になるのです。

「アンダーバスト」「乳輪周り」「脇の下」のいずれかの部分を切開して、そのままバッグを取り出す。
または豊胸バッグの一部を切り取り、中身を吸引後、バッグ本体取り除きます。

大きな腫れは数日で治まり、1週間後に抜糸。抜去のみであれば、マッサージの必要はありません。

ちなみに「バッグ抜去のみ」だけではなく、バッグの入れ替えや脂肪注入法豊胸との組み合わせも可能です。

症状や豊胸バッグの種類、クリニックによって、治療内容は異なるので、複数のクリニックで問診を受けて、最も希望通りの施術を受けられる所を選ぶと良いです。

関連記事:豊胸バッグ除去・入れ替えとは?将来必ず行なうべき6つの理由

最後に

豊胸バッグの破損は、正直、いつ起こるか分からないものです。

施術を受けて数年後は問題なくても、10年後20年後にトラブル発生……というのは良く聞く話。

バッグプロテーゼ挿入法豊胸は、他の施術法と比較して持続性がずば抜けて高いのがメリットです。

ただし将来的に起こる可能性がある「破損」が心配な人は、ヒアルロン酸やアクアフィリング、脂肪など「注入系」を選ぶと安心感が高いと思います。

湘南美容外科クリニック
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