ヒアルロン酸豊胸でできる「しこり」の原因と対処法とは？

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ヒアルロン酸は人間に存在する成分ですが、まれに身体が異物反応を起こしてヒアルロン酸の周りにコラーゲン繊維の被膜を作り、カプセル化することがあります。

これは「しこり」と呼ばれる現象で、ヒアルロン酸注入による豊胸で起こりやすいのが特徴です。「プチ豊胸で失敗した」と言われる一例でもあります。

しこりができる原因

ヒアルロン酸注入でしこりができるパターンは主に3つあります。

• 固くて質の低いヒアルロン酸が使われた
• ヒアルロン酸が一部分に大量に注入された
• 施術を受けた人が脂肪の少ない痩せ型だった

固くて質の低いヒアルロン酸が使われた

豊胸に使われるヒアルロン酸は、体内に元々存在する成分に似せて作られた薬剤なので、一言で「ヒアルロン酸」と言ってもクリニックで使われるヒアルロン酸は多種多様です。

バストに注入するタイプのヒアルロン酸であれば、質が良く柔らかいものはしこりが作られにくく、質が悪く固いものであればしこりが作られやすくなります。

「安価で出回っているヒアルロン酸＝固くて質の低いヒアルロン酸」の場合が多いので、極端に安価でプチ豊胸が受けられると宣伝している所は避けた方が無難です。

一部分に大量に注入された

注入したヒアルロン酸は、時間と共に分解・吸収されてなくなる性質を持っています。
その為、少量ずつ一部分に注入すると、分解と吸収が早まるので、ある程度の量を保ちながらバストに注入することが大切です。

ただし施術を担当した医師が、バストアップの持続性だけを優先させたり、適量を見誤ったりすると、ヒアルロン酸のかたまりが一部分に大量注入されてします。

その結果、異物反応が起こりやすくなり、ヒアルロン酸を包む被膜が硬くなってしまうと、しこりとなり身体に吸収されないまま残されるのです。

施術を受けた人は脂肪の少ない痩せ型だった

乳房は固い乳腺と乳腺の周りにある柔らかい脂肪細胞で構成されています。

痩せていて脂肪が少ない人は、バストを触るとコリコリとした乳腺部分が分かる事があります。胸が大きい人は乳腺周りの脂肪細胞が多いので、触り心地も柔らかくなります。

ヒアルロン酸注入によるプチ豊胸は、乳腺組織の真下にヒアルロン酸を入れることが多いです。

その為、痩せ型で脂肪が少ない（＝胸が小さい）バストにヒアルロン酸を大量注入すると、固い乳腺組織が底上げされて、胸の触り心地がよりしこりっぽくなることがあります。

痩せ型で脂肪が少ない人は、数日かけて少量のヒアルロン酸を20～30ccずつ入れて、様子を見た方が安全です。

しこりの対策

ヒアルロン酸注入による豊胸で失敗しない為に、術前に気を付けたいこと、万が一しこりができた後の対処法をまとめました。

施術前の注意点

• あまりに安すぎるヒアルロン酸注入は選ばない
• ヒアルロン酸豊胸に定評のあるクリニックを探す
• エコーを使った施術が行なわれているかどうか見る

ヒアルロン酸注入による豊胸を行なっているクリニックとしては、湘南美容外科クリニックや聖心美容クリニック、THE CLINICなどがあります。サイトを見てみると、各クリニックの特徴が分かるので、比較がしやすいと思います。

有名なクリニックになると、ネットでの口コミも多いので、それらを参考にしてクリニックや施術医師を選ぶ方法もあります。

また他の豊胸術も候補に入れてみるのも良いかもしれません。
脂肪注入法やバッグ挿入による豊胸術は、ヒアルロン酸注入よりも料金が高めですが、維持期間が長く、しこりが起こりにくいです。

また注射やメスを一切使用せず、光をバストに照射することでバストアップを図るエステサロンもあります（例：アポリネール）。痛みは全くなく低料金で受けられるので、口コミでの人気も高いです。

しこりができた後の対処法

基本的にヒアルロン酸注入によるプチ豊胸でしこりが発生しても、いずれは吸収されて無くなってしまうことが多いです。

ただし、ヒアルロン酸注入時のかたまりが大きければ大きいほど、被膜が固くて厚くなりやすいので、分解されずしこりとして残ることもあります。

例えばTHE　CLINIC(ザ・クリニック)では「豊胸ヒアルロン酸しこり外来」を設けており、他院の施術によるしこりを診断・治療してくれます。施術料金はしこりの大きさによって異なりますが、両胸で400,000円が目安です。

また、しこりの上に脂肪注入をして目立たなくさせる方法もあります。

池田ゆう子クリニックは、しこりを除去せず上から脂肪を注入することで、しこりを目立たなくして、自然なバストの感触に近付ける施術（脂肪注入法豊胸）を行なっています。